製品ライフサイクル管理(PLM)は、研究開発部門に限定されがちですが、CPG (Consumer Packaged Goods: 消費者向けの包装商品)業界の多くにとって未開拓のリソースになりつつあります。
多くの消費財メーカが、既存のPLMを「従来の」活動範囲に使用しています。しかし、PLMシステムには、現在使用されている機能よりもはるかに多くのことが可能です。携帯電話やパソコンに活用されていない機能や性能がたくさんあるように、私たちはPLMシステムも同じように考えています。
CPG企業は、PLMシステムを置き換えるのではなく、既存のものをより戦略的かつ意図的に活用することで、業務や収益に大きな価値をもたらすことを考慮する必要があります。そのためには、PLMの導入をサポートする適切なパートナとの連携が必要です。
ロックウェル･オートメーション傘下のカリプソは、Tech-Clarityのジム･ブラウン氏と150社以上の大手CPG企業と提携し、CPGにとって次世代PLMが何を意味するのかを明らかにしました。その調査結果を以下にご紹介します。
デジタルトランスフォーメーションを無視することはできません。先進的なテクノロジが業界全体に適用され、いち早く導入した企業が競合他社を凌駕することができるようになりました。小規模な統合から企業全体の変革まで、PLMはデジタルシフトを加速させる役割を果たすことが多いのです。また、人工知能、機械学習、その他のデジタルソリューションの強力な基盤は、ほとんどの場合、すでにPLMシステムの中にあります。これらのテクノロジを成功裏に適用するには、PLM内のデータが堅牢であること、そして研究開発の枠を超えていることが必要です。
PLMを組織全体の機能に開放していないのは、正当な評価とは言えません。PLMがエンジニアリング、オペレーション、および品質に提供するデータ駆動型の意思決定は、特に納期が厳しい場合に大きな変革をもたらします。製造現場への伝達を改善し、トレーサビリティと製品コンプライアンスを向上させることで、PLMのトップパフォーマの売り上げと最終収益の価値に影響を及ぼしています。
PLMは、より多くの人、プロセス、テクノロジに接続する必要があります。製品開発および研究開発データをデジタル･バリュー･チェーン全体に組み込むことで、企業が製品を設計、製造、販売する方法が変化しています。CPGの状況が刻々と変化する今日、企業はデジタルの明日を計画する上で、今日から戦略的に行動する必要があります。PLMは、もはや夢物語ではなく、必須の現実となりつつあるデジタルトランスフォーメーションにおいて、中心的な役割を果たします。
「調査対象となったCPG企業の85%が、PLMはデジタルトランスフォーメーションに不可欠/重要であると考えています。」
PLMの導入や拡張は、困難なものでもなく、一人で行なうものでもありません。ロックウェル･オートメーションやカリプソなどの企業は、お客様の組織をサポートし、ビジネスファーストのアプローチで製品の設計と提供の方法を変革する準備が整っています。しかし、このような変革の効果をより早く得るための鍵は、ビジネスを進化させるために必要な知識と経験を持つパートナを初日から見つけることです。
PLMシステムは長年にわたって企業に利益をもたらしてきましたが、より大きな価値を得るための鍵は、適切に実装されたソリューションがもたらす市場投入までの時間短縮です。消費者の要求が常に変化し、規制要件や生産がより複雑になる中、PLMの機能を探求/拡張することは、最終収益に大きな違いをもたらし、設計から納品までのスピードを向上させることができます。
CPGの中心的存在は、PLMを組織全体とサプライチェーンをサポートする戦略的プラットフォームとして捉えるべきであると認識しています。この戦略的プラットフォームは、デジタルトランスフォーメーションを加速させるためにも不可欠です。新しいPLMを導入する場合でも、現在のシステムの機能を拡張する場合でも、オプションを検討する際には、いくつかの点に留意することが重要です。
カリプソは、お客様がPLMシステムからより多くの価値を引き出せるよう支援する準備ができています。従来のPLMのユースケースを超え、PLMをデジタル時代につなげるために、企業を支援するのが彼らのやり方です。詳しくはこちらをご覧ください。
公開 2022年9月16日
