課題
ソリューション
結果
ほんの数カ月前まで、クリーン･ワークス社(Clēan Works)は、食品&飲料業界において主に除染処理で知られていました。
このプロセスでは、紫外線、蒸気過酸化水素、およびオゾンを使用して、革新的な水なし技術により、果物や野菜の病原菌の最大99.99%を殺します。この技術は、食品由来の病原体で検証されており、ウイルスを殺すのにも非常に効果的です。
そして今、この技術は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との戦いでヘルスケアや不可欠な医療従事者や作業者が使用するN95マスクやその他の個人用保護具(PPE)など、材料や表面の病原体やウイルスに適用できます。
クリーン･ワークス社とそのパートナは、高度で柔軟な製造技術を利用して生産を転換し、サプライチェーンと生産を迅速に立上げて維持し、新たな重要なグローバルニーズに対応しました。
その結果、わずか8週間で65台のマシンを生産しました。現在、国際的なニーズが需要を牽引し続けています。
クリーン･ワークス社のゼネラルマネージャであるジョー･シモンズ氏は、次のように述べています。「パートナの柔軟性により、生産を飛躍的に増やすことができました。ロックウェル･オートメーションのCOVID-19タスクフォースは、材料を迅速に調達し、多くの場合、リードタイムを半分に短縮しました。ロックウェル･オートメーションの認定代理店であるGerrie Electric社とSynchro Engineering社の電気工学パートナのサポートは非常に貴重でした。チームの主要メンバーは、24時間体制のサポートを提供し、質問に答え、課題に対処するために動員されました。これ以上の感動はありませんでした。」
クリーン･ワークス社のチームは、製品ラインアップ全体でスケーラブルな制御ソリューションを標準化したいと考えていました。単一のプラットフォームにより、システムコンポーネント、マシンコードの標準化が可能になるだけでなく、システムのサポートとメンテナンスが簡素化されます。
ロックウェル･オートメーションは、認定代理店のGerrie Electric社とともに、農産物を滅菌するための最初のベータ機からクリーン･ワークス社と関わりを持っていました。元の設計にはコンポーネントが混在していました。チームは協力して、パネルの設計と制御、HMI、安全および産業用コンポーネントを標準化し、機能を追加し、マシンを強化し続けました。
この作業の結果が、Clēan Batch、Clēan Flow、およびClēan Flow Miniシステムのオートメーションシステムです。新しいClēan Flow Miniマシンは、1時間当たり1,200枚のマスク、または1日当たり約30,000枚のマスクを消毒できます。
クリーン･ワークス社のテクノロジは、カナダ保健省によって認定され、カナダのオンタリオ州グエルフ大学の食品科学部によって検証されています。PPEおよびN95マスクの衛生管理については、カナダ全土での使用が承認されています。
このソリューションは、コントロールパネルの小さな制約に物理的に適合し、同時にシステムの進化に合わせてシステムを拡張するための制御と柔軟性を提供する必要がありました。
Micro 800™制御プラットフォームを利用することで、スケーラブルで経済的なソリューションが可能になります。PanelView™ 800オペレータインターフェイスは、マシン制御、ステータスの視覚化、および内蔵のVNCサーバを利用したHMIのリモート制御と表示を提供します。クリーン･ワークス社は、マシンにリモート接続することにより、重要なマシンデータをモニタできるだけでなく、PanelView 800のVNC機能を利用してリモートサポートやシステムアップグレードを提供できます。
ジョー･シモンズ氏は次のように付け加えています。「Gerrie Electric社の技術サポートにより、費用効果が高く、技術的に強力なフレームワークを中心に機器を設計することができました。」
パンデミック対応におけるオートメーションの役割
ロックウェル･オートメーションのチャネル･アカウント･マネージャであるマーク･カーマウントは、次のように述べています。「私は、私たちのチームがどのように1つにまとめられ、正しいことを行ない、この世界的大流行と戦うために必要なすべての措置を講じることを非常に誇りに思っています。」
COVID-19への対応について、ロックウェル･オートメーションが従業員、お客様、コミュニティをサポートするために他に何を行なっているのかをご覧ください。
公開 2020年8月11日
