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ケーススタディ | デジタルトランスフォーメーションのソートリーダ
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斗山ボブキャットでの工場のデジタル化の中心は”人”です

従業員を早い段階から巻き込むことで、チェコ共和国の工場ではデータ主導の考え方が浸透しました。

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斗山ボブキャットでの工場のデジタル化の中心は”人”です hero image

“自分達が業界そのものを生み出した”と言える企業は多くありませんが、スキッド・ステア・ローダーを発明しコンパクト機器業界を生み出された時、斗山ボブキャットはそれが実現しました。

その後60数年に渡り同社は、製品機器のみならずそれらを生み出す製造業務においても革新を続けてきました。チェコ共和国のドブジーシュにある製造工場で最近着手したデジタルトランスフォーメーションの取り組みはその代表例と言えるでしょう。

同社のEMEA本社の一部であるこの工場は、年間12,000台以上の機械を生産し、600人以上の従業員を雇用しています。このイニシアチブを通じて、同社は工場の生産能力と品質保証を強化すると同時に、価値を生まない作業の排除または最小化を目指したいと考えていました。そして、プロジェクトではテクノロジが重要な役割を果たしますが、別の要素、つまり従業員達自身がもう一つの不可欠な要素であることも認識していました。

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新しいものの見方を養う

デジタル化に取り組む以前は、ドブジーシュ工場ではデータがまったく見えない状態でした。多くのデータサイロは統合されておらず、運用データは手動で収集され、Excelファイルに入れられていました。また、ダッシュボードがないため、工場の従業員はデータ主導のアクションを取る事ができずにいました。これにより、製造エリアでのOEEは低く、生産能力に影響を与えていました。

「これを開始したとき、すべてが紙ベースであり、すべてのデータはサイロ状態にありました」と、斗山ボブキャットのシニア・オートメーション・マネージャであるヒラム・ソーサ氏は述べています。「そのため、多くのデータが手元の紙にありました。私たちは、TDKと呼ばれるものに焦点を当てることにしました。TDKとは、Transfer data into knowledge、つまりデータを知識に変換することです。」

運用を改善するために、ソーサ氏と彼のチームはプラントの機器とデバイスをすべて繋ぎ、データのサイロ状態を排除したいと考えていました。また、データを収集して可視化するために、産業用IoTプラットフォームを導入したいと考えていました。これにより、工場の従業員がより良い意思決定を行ない、データの収集と管理に費やした無駄な時間を削減することができるのです。

人がIIoTの価値を高め、それを展開する

生産、品質、デジタル自動化、サプライチェーンなどの各部署のリーダが集まったコア・リーダシップ・チームが実装をリードしました。また新たにデジタル委員会が設立され、このプロジェクトおよび他のすべてのデジタルプロジェクトを監督し、ガバナンスと標準化を遂行しました。

その産業のIoTプラットフォームのために、チームが選んだのがFactoryTalk® InnovationSuite, powered by PTCでした。このソリューションは、工場でのさまざまなテクノロジに接続され、データを収集し、コンテキスト化し、そして統合します。

チームは、実装とは、テクノロジを導入して工場の従業員に引き渡すだけの作業ではなく、そこに従業員をプロセスの中心として巻き込むことだと考えていました。「私たちはまず、従業員達が新しいテクノロジに触れるためのいわゆるテクノデー(Techno-Day)のイベントを試みました」と、ソーサ氏は言いました。

このイベントの一環として、すべてのレベルの従業員がダッシュボードとセルフサービスのレポートシステムに触れ、拡張現実(AR)などの新しいテクノロジをテストすることができました。彼らは新しいテクノロジに馴染みを持っただけでなく、積極的に質問をしたり、将来のテクノロジ展開のロードマップを導くのに役立つ新しいアイデアを提供したりすることができました。

プラットフォームを実展開するとき、チームは生産能力と品質の最適化を目標にしました。


「私たちが注力していることの1つは、お客様に最高の品質を提供することですが、それは社内に対しても同様です」と、ソーサ氏は述べています。「そこで、品質保証を強化するために、機器のデータ収集システムを導入しました。」


初期結果

ドブジーシュ工場では、デジタルトランス・フォーメーション・イニシアチブのメリットが既に見られています。データ主導の意思決定、および手動によるデータ収集と処理の削減により、生産性と品質保証が向上しました。また、製造エリアではOEEを10〜15%向上させることができました。

「私たちにとって、これは長く続く改善の旅のようなものです」と、ソーサ氏は言いました。「いったん始めてみたら、色々な領域に目がいくようになりましたが、やはり一番大切なのは社内のさまざまな部門からの従業員の関与でした。誰しもが時流に乗って利益を得たいと思っていたのです。」

次にチームは、新しいMESへのアップグレードを計画しています。この新しいMESは、IoTシステムおよび新しく導入されるPLMシステムにも繋がることになります。また、斗山ボブキャットが持つドブジーシュ以外の6つの製造拠点に同様のイニシアチブを展開することを予定しています。

公開 2020年11月19日

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