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地酒醸造システムにおける再現性の向上

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地酒醸造システムにおける再現性の向上 hero image

課題

  • 地酒醸造所向けの、完全に自動化された拡張可能な制御ソリューションを設計すること

ソリューション

  • Allen-BradleyのCompactLogix PAC
  • Allen-BradleyのPowerFlex ACドライブ
  • Allen-BradleyのStratix™管理型イーサネットおよびワイヤレス・アクセス・ポイント・ソリューションによるスマートなプラント運用
  • FactoryTalk ViewPointソフトウェア
  • Allen-BradleyのPanelView Plus 7グラフィックターミナル

結果

  • 拡張性と柔軟性に優れたオートメーションプラットフォームが実現
  • プロセスの効率と再現性が向上
  • モバイル機器からのセキュアなアクセスによるシステムモニタが実現

小規模な地酒醸造所に関して、確実に言えることが1つあります。それは、どれも互いに似ていないということです。

醸造工程はある程度標準化されているとはいえ、機器のサプライヤは、各現場特有のレイアウトやシステムパラメータ、予測される生産需要に応じて設置方法をカスタマイズする必要があります。

スマート・マシン・テクノロジーズ社の社長であるグレン・ムーア氏は次のように述べています。「地酒醸造所の多くは控えめな規模で創業し、ごく単純な手動システムを使っています。しかし、事業が成長するにつれ、完全に自動化されたソリューションに価値を見出すのです。当社はそのようなニーズに応えるため、サービス拡充に励みました。」

40年近くにわたって幅広い業界にカスタムマシンを提供し、多くの企業を成功へと導いてきたスマート・マシン・テクノロジーズ(SMT)社ですが、この数年間は地酒醸造に特化したソリューションを目指し、専門知識を磨いてきました。

同社は、バージニア州リッジウェイの本社ですべてのシステムを設計・構築しました。

当初は業界の要求通り、起動および速度制御用のオペレータパネルを備えた手動システムを主に展開していました。

その後、一部のサブルーチンを制御する半自動システムの開発へと移行します。

「しかし、そこから一歩先へと踏み込みたかったのです」と、ムーア氏は言います。「最新のグラフィックやタッチスクリーン、モバイル技術を活用して、完全に自動化されたシステムを設計しようと考えました。」

それと時を同じくして、シュルツ・ブラウ・ブルーイング社という潜在顧客が事業拡大に伴い新たな拠点を設けようとしており、SMT社にソリューションを求めました。

ムーア氏はこう語ります。「シュルツ・ブラウ社は最初の醸造所では手動システムを使っており、新しい施設では自動化されたシステムを導入したいと考えていました。そこで当社はロックウェル・オートメーションに声をかけ、このプロジェクトに協力しないかと尋ねたのです。」

SMT社は、当初のハードウェアの選択からシステム開発にいたるまで、プロジェクト全体をロックウェル・オートメーションのグローバルOEMテクニカルコンサルタント(GOTC)との連携の下で進めました。

SMT社の制御システムは、ロックウェル・オートメーションが地酒醸造のために開発したアプリケーションコードを使用しており、ロックウェル・オートメーションのプロセス制御ハードウェアおよびソフトウェアの標準プラットフォーム上で動作します。

このアプリケーションは、具体的にはAllen-Bradley®のCompactLogix™コントローラを動作基盤としており、Allen-BradleyのPowerFlex® ACドライブによる可変速度制御が可能です。

Allen-BradleyのPanelView™ Plus 7グラフィックターミナルにより、ローカルモニタも実現しています。また、Allen-Bradley 6181Pディスプレイ一体型コンピュータを活用して、監視レベルでの一元的な視覚化も果たされています。

このシステムにはAllen-BradleyのStratix™管理型イーサネットスイッチおよびワイヤレス・アクセス・ポイント・ソリューションが含まれており、これらが1つのEtherNet/IP™ネットワーク上で統合され、スマートなプラント運用を実現します。なお、このシステムは、醸造所と貯蔵室の両用途をカバーしています。

さらに、PanelView Plusに対するアドオンとして、モバイル機器からのアクセスを可能にする FactoryTalk® ViewPointが含まれ、Webブラウザを通じてグラフィックへのセキュアなインターフェイスやトレンド分析、アラーム機能を提供しています。

シュルツ・ブラウ・ブルーイング社は、完全に自動化されたこの新システムに満足しています。

シュルツ・ブラウ・ブルーイング社の経営者であるニコ・シュルツ氏は次のように述べています。「SMT社のシステムは、工程における継続的な品質管理に役立っています。レシピを保存して同じシーケンスを繰返し実行できるため、毎回確実に同じ品質の製品ができ上がるのです。」

「また、ケンタッキー州とテネシー州に1つずつ醸造所を持つからには、モバイルアクセスが不可欠です」と、シュルツ氏は述べています。「今では、ケンタッキー州にいながらテネシー州の操業状況をスマートフォンで漏れなく制御できるようになりました。」

SMT社は、今後も多くの地酒醸造所に自動システムを提供し、業務の効率化と再現性の向上をサポートしていこうと考えています。

なお、同社は低温殺菌システムというオプションの追加も検討中です。

ムーア氏は次のように説明しています。「地酒醸造業者の多くは、低温殺菌は味が落ちる原因になると考え、抵抗を示します。しかし、製品を短期的にでも保存したり、流通網を広域に広げる予定がある場合、低温殺菌は必須です。」

世界最大規模の醸造所のなかには、30年以上にわたりSMT社の低温殺菌システムを活用しているものがあります。つまり、同社はその実績をいかし、小規模な地酒醸造所においてもこのシステムの導入をサポートできる立場にあるというわけです。

低温殺菌システムは、自動化された地酒醸造システムとシームレスに統合できるよう設計されます。

最後にムーア氏はこう付け加えます。「GOTCチームは有用なサービスを提供し、初期のシステム開発の合理化をサポートしてくれました。今後も新たなシステムの導入や新機能の追加の際には、ロックウェル・オートメーションと共同で取り組んでいきます。」

ロックウェル・オートメーションは機械メーカのパフォーマンス向上に向け、さまざまなサポートを提供しています。

Allen-Bradley、CompactLogix、FactoryTalk、Listen.Think.Solve.、PanelView、PowerFlex、Stratix、Rockwell Softwareは、Rockwell Automation, Inc.の商標です。
EtherNet/IPはODVAの商標です。
その他の商標はそれぞれの企業が所有しています。

公開 2016年8月14日

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